直心流の伏籠手前
「お香」には「香木」と「薫物」があります。
「薫物」は様々な天然の香料を調合したもので、日本で千年以上昔に
作られた「六種薫物」の製法は、宮中において大切に伝えられてきました。
直心流は「香木」を炷く香席のお手前は勿論のこと、
この「六種薫物」を着物に薫き染める「伏籠手前」を教える、
日本で唯一の香道流派です。
直心流では創流の頃より「伏籠手前」を国内外で行っており、
お集まりいただいた大勢の女性達を魅了し、共感を呼んでいます。
※伏籠(ふせご)手前:
平安王朝時代の貴族(公卿)達は、自分の身に纏う着物に
秘伝を尽くして調合した香りを薫き染めて楽しみました。
「薫物」を薫いた香炉に大きめの籠を伏せて置き、
その籠に着物をかけて香りを移したようです。
伏籠手前とは、平安王朝の「雅の心」をお手前に表現した、
直心流独自のお手前であり、多くの方々の称賛を頂いております。